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山田監督、市川崑監督の訃報に言葉失う

 【ベルリン13日=松田秀彦】市川監督とともに日本映画を支え続けてきた山田洋次監督(76)も、その死去に言葉を詰まらせた。

 山田監督は新作「母べえ」がベルリン映画祭コンペティション部門に選出され、この日に会見と上映が行われるため現地入りしていた。会見でコメントを求められると「とても大きなショックです」とうつむいて沈黙した。数秒間を置いてから「今、それについて考え方をまとめて言うことはできません」と話すのがやっとだった。

 尊敬する大先輩だった。市川監督は東宝をメーンに作品を撮り続け、山田監督は松竹で作品を発表してきた。娯楽作品を通して、世相も反映してきた市川監督の作風は、「男はつらいよ」など、庶民派の娯楽作を数多く手掛けた山田監督にとって励みになる存在だっただけに、悲報をスタッフから知らされた時は、言葉を失った。

 山田監督の作品のベルリン映画祭コンペティション部門出品はこれで4度目。常連といってもいいが、市川監督は00年に同映画祭から、長年にわたる映画界への功績を評価され、功労賞を受賞している。2人は、カンヌ、ベネチアと並び、世界3大映画祭に数えられる同映画祭から、その実力を認められた日本人監督という縁で結ばれていた。

[2008年2月14日7時55分 紙面から]

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