宝塚歌劇団月組の若手スター、暁千星(あかつき・ちせい)が12日、兵庫・宝塚大劇場で、ミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」新人公演に主演した。

 暁は今春、4年目に入ったばかりで2度目の主演。近年では新人最多5回主演の元雪組トップ音月桂、元星組トップ柚希礼音を上回るスピードだ。

 父の元南海最多勝投手、山内和宏氏を父に持ち、父譲りの運動神経を生かしたダンスが武器。進境著しく、トップ龍真咲が主演する本公演(6月1日まで)でも、主要キャストの1人、フェルゼンを演じている。

 今作はフランスで初演されたロック・ミュージカルだけに「踊った後に歌えなくて、低音が出なかったりした」。暁は、反省点を口にしつつも「去年(前回主演)より落ち着けました」と成長も実感していた。

 また、ヒロインを務めた美園(みその)さくらは、1時間50分休憩なしの公演に体力不足を痛感。「東京公演までにスクワットをして、腹筋とか、マメにできることをして体力をつけたい」と話していた。

 東京宝塚劇場での新人公演は7月2日。