ジャニーズ事務所が創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり2日に都内で開いた会見で、質疑応答で指名する記者のNGリストがあったとNHKが報じ一夜明けた5日、会見の運営を委託されたコンサルタント会社「FTIコンサルティング」は同社がリストを作成したことを認め「ジャニーズ事務所は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与していない」と発表した。

同社は「限られた会場使用時間の中で、会見の円滑な運営準備のために作成した」と釈明。「関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけした。心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。

ジャニーズ事務所はこの日、公式サイトでリストの作成や関与をあらためて強く否定。会見2日前の打ち合わせでFTIからリストを見せられ、その場にいた井ノ原快彦(47)が「絶対当てないとダメですよ」と指摘すると、FTI側は「では当てるようにします」と答えたという。ただ、「(FTIを)雇った責任があると言われれば、その通りです」とも伝えた。

別のPR会社関係者は「会見などでNGリストを作成するのはごく一般的で、ジャニーズに限ったことではない。常識だと認識している」と話した。

会見は2日に開催。約2時間続き、挙手を繰り返しながら司会者に指名されなかった一部の記者らが大声を出すなど、一時騒然となった。一方でリストに掲載されたものの実際には指名された記者もいたという。