樹木希林(72)が26日、都内で行われた主演映画「あん」(河瀬直美監督、30日公開)の試写会に、共演の永瀬正敏、原作者のドリアン助川と出席した。カンヌ映画祭で「ある視点」部門オープニング作品として上映され、樹木も現地に行っていた。

 樹木は「上映後、さっと逃げたいと思ったら先に拍手が始まり、監督がバレリーナのように拍手に応えていました。その後、みんなから手を差し伸べられ、勘弁して勘弁してとやってました。それぐらい恥ずかしかった」と振り返った。

 河瀬監督は「私のようにしていたら、スタンディングオベーションが30分は続いていた」と語った。

 心ないうわさに人生を翻ろうされながらも、懸命に生きようとする老人女性を描く。会場には高円宮妃殿下、安倍昭恵首相夫人らも来賓として訪れた。