06年7月18日に不祥事で吉本興業を解雇された、極楽とんぼ山本圭壱(48)が吉本興業に復帰することが20日、発表された。

 この日、極楽とんぼは東京・恵比寿ガーデンホールで650人を集めて復活ライブツアーの最終公演を行った。ライブが中止になった9月3日の札幌のおわびトークから日本全国15カ所18公演を完走した。最後のあいさつで加藤浩次(47)が「先週、吉本興業の大崎(洋)社長と3人で話して『吉本に戻ってくるか』と言ってもらった」と、山本の10年ぶりの吉本復帰を明かした。山本は「小さいことでも何でも、頑張っていきます」と目を潤ませた。20日付で吉本興業傘下の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の所属となった。

 山本の復帰に後輩たちも花を添えた。ラストに山本が演歌歌手、純翼に扮(ふん)して登場すると、山本の弟分の「軍団山本」のココリコ遠藤章造、品川庄司の庄司智春、ロンドンブーツ田村淳、ペナルティのワッキーの4人が海パン一丁にオイルを塗った半裸で登場してバックダンサーを務めた。

 山本の吉本復帰に、この10年間、陰ながら山本を応援してきた「軍団山本」のメンバーも感慨深げ。淳は「今までコソコソ会ってたけど、これでおおっぴらに会える。でも、10年休んでいたから、芸歴は下になりますね(笑い)」。加藤が「俺たち芸歴26年だから、山本は芸歴16年ということでピースと同じ」。山本は「兄さんたちよろしくお願いします」と頭を下げて笑った。

 終演後、極楽とんぼの2人はよしもとクリエイティブ・エージェンシーを通じてコメントを発表。加藤は「このたび、大崎社長の計らいで、また極楽とんぼとして、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属という形になりました。1歩1歩ではありますが、一から若手芸人のつもりで頑張ります」。

 山本は「このたび、大崎社長とお話しさせていただいて、改めてよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属ということになりました。これまでご迷惑をおかけしてしまった方々も大勢います、それ自体は決して消すことの出来ないことだと思っています。これからは、1人でも多くの方に笑っていただけるよう頑張っていきたいと思います」と話している。