09年に覚せい剤取締法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた元女優の酒井法子さん(41)が、12月の主演舞台「碧空の狂詩曲~お市の方外伝」(12月15~24日、東京・渋谷の文化総合センター大和田さくらホール)で復帰することが27日までに決定した。織田信長の妹お市役で主演するもので、作・演出を担当する俳優斎藤歩(47)がこの日、取材に応じた。

 酒井さんと斎藤は、9年前に映画共演しており、1週間前に行った打ち合わせで再会した。「『お久しぶりです』とあいさつしたら『お久しぶりですね』と笑顔で返してくれました。明るくて、全然変わっていなかったです」。時代劇脚本が初めての斎藤が「よく知らなくて」と話すと、酒井さんは「私もです」と答え、お市や戦国時代の本を読んで勉強中という。

 浅井長政、柴田勝家と結婚したお市だが、斎藤が「受動的ではなく、自分で嫁ぐことを選んだ女性にしたい」と話すと、「いいですね」と積極的だったという。復帰作を映画やドラマでなく、舞台にした酒井さんは「不安もあるけれど、頑張ります」と前向きで、斎藤は「すべての人が好意的に見るわけじゃなく、そういう場を選んだことはそれなりの覚悟があると思う。会った時はもう仕事モードに入っていて、すごく一生懸命やろうとしているのが伝わってきた」と話した。

 時代劇ながら衣装は和洋折衷なものになり、かつらも髪が長い酒井さんの地毛を生かしたものにするという。「母親の強さも織り込み、酒井さんにかぶる、誰にも分からない、何かありそうなお市を作りたい」。10月中に発表会見を行い、11月に稽古に入る予定。酒井さんは09年11月に懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受け、11月下旬に猶予期間が終わる。