豊洲市場(東京都江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、小池百合子都知事は1日、都庁で会見し、地下にモニタリング空間を設置する方針を確認したのは11年8月18日、新市場整備部の部課長級会議の場だったことを明らかにした。

 その上で、当時、関与した市場長2人、管理部長1人、新市場整備部長1人、基盤整備担当部長2人、施設整備担当部長2人の計8人(退職者も含む)について、「責任の所在を明確にする」として、速やか懲戒処分を進める意向を示した。「内容は慎重に検討したい」と述べた。

 今回の問題の要因について、小池氏は組織運営上のシステムの問題だと指摘。「マネジメントの欠如、責任者の欠如、前例の踏襲、チェック不足、意思決定プロセスの不備、連係不足…。残念ながらきりがない」と嘆いた。

 また「これまで事実と異なる説明をしてきたのは、言語道断だ。意思を持った方針転換なら情報を出し、こういう考えで進めたいと、会議で諮ればいい。変える理由は、丁寧に説明すべきだった」と、ただした。