2020年東京五輪のゴルフ会場で、女性の正会員を認めていない霞ケ関CC(埼玉県川越市)に対し、国際オリンピック委員会(IOC)が規則の変更を求めている問題で、同CCは26日に行う定例総会で規則変更の決議は取らない方針であることが21日、関係者の取材で分かった。

 7日の理事会ではIOCの要望に沿う方向性を確認したが、約200人の正会員が集まった19日の説明会では「なぜ外野から言われないといけないんだ」「協力する必要はあるのか」などと反対意見も目立った。1月に突如噴出した問題で、会員の反発も多いため時間をかけて説明していく。

 また、IOCのコーツ副会長が20日、一部メディアに「男女平等が実現しなければ、会場を変えなければならない」などと発言したことに、この日、組織委の佐藤広副事務総長は「IOCは男女平等の意識が高い。霞ケ関も内部で真摯(しんし)に検討しているので見守りたい」と語った。