日本維新の会の法律政策顧問を務める橋下徹前大阪市長(47)が、5月末で党の政策顧問を退任することが30日、関係者への取材で分かった。政界引退後はテレビ朝日系の討論バラエティー番組「橋下×羽鳥の番組」にレギュラー出演し、政治の話題を議論することが多いことから「公平性を保つ必要がある」と判断したという。

 橋下氏は08年に大阪府知事に就任。その後、地域政党「大阪維新の会」を立ち上げ、代表に就任した。11年からは大阪市長も務めたが、15年5月の大阪都構想の是非を問う住民投票での敗北を受け、「政治家は僕の人生からは終了」と表明。同年12月で政界を引退した。

 引退後は維新の法律政策顧問に就いたが、「私人」との立場を強調。選挙での応援演説に立つことはなく、ポスターの顔写真の使用も認めていない。

 法律顧問を継続するかどうかは維新と協議して決める。