米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は13日、米政府が人工知能(AI)開発の米アンソロピックに先端AIの外国人への提供停止を指示した理由に関し、IT大手アマゾン・コムの指摘がきっかけだったと報じた。一方、中国関連のグループが先端AIモデルのクロード・ミュトスにアクセスした疑いを一因として、輸出管理措置を発動したとの報道もある。
ウォールストリート・ジャーナルによると、アマゾンは同社研究者がミュトス級の先端AIモデル「クロード・フェイブル5」から、サイバー攻撃に利用される可能性のある情報を引き出したと米政府高官に説明した。アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)がベセント財務長官らと協議した。
米政府はアマゾンの指摘を検証し、欠陥を修正するか、提供を停止するようアンソロピックに求めた。アマゾン担当者は取材に「政府から、潜在的な安全保障上のリスクについて助言を求められることは珍しくない」と説明したという。
米オンラインメディアのセマフォーは13日、中国関連のグループがミュトスにアクセスした疑いを報じたものの、詳細は不明だとした。ただ中国政府がアクセスした場合は、米国にとって国家安全保障上のリスクになると説明。AIが出力したデータを使って他のモデルに学習させる「蒸留」という手法が悪用され、模倣される恐れがあるとも指摘した。(共同)

