「カープ女子」が14年新語・流行語大賞を受賞した際、登壇した美女3人「神3」の1人、天野恵さん(30=バイオリニスト)が昨年の優勝時に続き、日刊スポーツの取材に応じた。涙だった「25年ぶり」と違い「連覇」の今年は笑顔。“勝ち癖”がついたカープ女子はどう変化したのか。

 広島市出身の天野さんは、物心ついた時からのファン。「万年Bクラス」を経験したため「この時代に生きていることが幸せ。黄金時代到来と言ってもいいのでは」と感慨深げに語った。敗戦が当たり前だったあの頃…。しかし今は「逆転が多い。負けてても、まだいけると思えます!」。

 昨年の優勝時は「にわかカープ女子」が急増したと言われたが、「昨年より女子が減った印象はありません。『にわか』ではなく『本気』になり、定着したのでは」と分析。その印象として「カープのユニホームをかわいく着こなす人が多くなってます」という。

 ファン拡大の要因の1つに「パートナーの勧誘」がある。夫婦やカップルの一方がファンで、球場に足を運ぶうちに、共に好きになる。「出会いの場になっている部分はあります。カープが出会いになったら最高ですね」と笑った。

 バイオリニストとして有名歌手のツアーに同行したり、紅白歌合戦でも演奏経験がある天野さんには、広島が日本一になった際の野望がある。広島出身の歌手奥田民生やバンド・ポルノグラフィティらが優勝した際に計画している「応援歌制作」について「バックバンドとして参加できたら」と、大胆に言った。

 もはや珍しくなくなった「カープ女子」。「昔からファンだったから、そう言われるのに違和感があったけど、今は抵抗はありません」。次なる目標は、昨年果たせなかった日本一。33年ぶりの快挙となれば「泣いてしまうと思います」と想像した。【三須一紀】

 ◆天野恵(あまの・けい)1987年(昭62)1月9日、広島市生まれ。広島大付属高を経て、桐朋学園大(東京都調布市)卒業。広島・緒方孝市監督のファン。160センチ。O型。