栃木・大芦川でアユ釣りに初挑戦

- うまく飛んで来い!苦労しながらもアユの引き抜きに成功
栃木・大芦川でアユ釣りに初挑戦!
<ビギナー記者 釣戦!!>
大自然を満喫-。ビギナー記者は、シーズン真っただ中の〈アユ釣り〉に初挑戦しました。ナワバリを持つアユの習性を利用して、アトリアユを使って釣るのが〈友釣り〉。この何とも面白そうな釣りを、関東屈指の清流といわれる大芦川(栃木県鹿沼市)で体験。師匠として同行してもらった日刊釣りペン・クラブ相吉孝顕さん(74)に教えをちょうだいした。
〈清流の女王〉と呼ばれるほどである。アユという言葉からは、女性っぽいやわらかいイメージがまず浮かんでくる。小柄で美しい魚体と早く出会いたい-。期待は膨らむ。
しか~し、アユの習性はそんなイメージとは逆。ナワバリ意識が強く、侵入してきたよそ者は体当たりで排除するほど、激しい気性の持ち主らしいのだ。
この習性を利用したのが友釣り。〈オトリアユ〉をナワバリに侵入させて、ケンカを吹っ掛けて、ハリで引っ掛ける。最初に考えた釣り人はすごい!?
当初、伊南川(福島)の試釣に参加するため、前日の11日に現地入りした。しかし、前夜の大雨による増水と濁りで、予定していた釣り場が順延。急きょ栃木の大芦川までやってきた。
午後3時前、現地に到着。橋の上から相吉師匠が指をさして説明してくれた。「あの黒く輝いている石。アユがアカ(コケ)を食べた跡だよ」。さすが関東屈指の清流、川底までくっきり見える。黒光りの石の周りには魚が泳いでいる。素人はこれだけでも感動だ。
師匠いわく、アユの格言に「一に場所。二にオトリ。三に腕」という。腕は最後でいいのか? なら、場所は師匠に任せ、あとはオトリの活躍に期待すれば…。
オトリ店の「理容しばた」で3匹の養殖アユを購入し、塩沢橋下の中州でサオを出した。まず師匠からオトリアユの付け方から指導を受けた。「弱らせないように手早くハリを付けるのがカギだよ」。鼻の穴に〈ハナカン〉を通し、尻ビレの付け根に〈逆バリ〉を打つ。お手本はすごく簡単そうに見えるが、実際に自分でやってみるとマゴマゴ。これだけで、オトリはかなりへばってしまったようだ。
頑張ってくれよー。へっぽこなハリ付けで、オトリは何とかヨロヨロとポイントへ泳いでいく。すると、突然ぴゅーっと糸が引っ張られる。弱ったふりして、逃げ足だけは速い。だが、これはターゲットの天然アユがいる証拠だ。黒い石の付近に何度も強制的に寄せる。
新鮮だったのが、師匠のオトリへのいたわりだ。「弱ってきたら石で暗室を作ってやるんだよ。そこでしばらく休ませてあげると復活するよ」。休憩後、元気に泳ぐオトリのたくましさに驚いた。これぞ釣り人とオトリとの間に生まれる“友”釣りだ。
師匠の指導と、オトリの活躍のおかげだ。わずか2時間の実釣で5匹も釣れてしまった。帰宅して早速、塩焼きにして食べた。天然アユはうまい!! 頭からしっぽまでペロリだ。ちなみにオトリの養殖アユも一緒に焼いてみた。全く違う味だった…。普通、あまり食べないらしい。知らなかったとはいえ、“友”食いは実に苦~い味だった。【飯塚誠】
[2008年7月19日12時10分 紙面から]
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