<第27回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権>
チヌの総重量を競う「第27回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権」(主催・(株)がまかつ)が9月29、30日の両日、岡山県・下津井を会場に全国の予選を勝ち上がった48選手(シード含む)が参加して行われた。2日目の決勝戦は激流の三ツ子島での戦い。次第に潮が引き食い渋る厳しい条件のなか、全国大会初出場の川部慎治選手(46=中国)が前半終了間際に29・1センチを釣り竹内利夫選手(39=東九州)に勝利。予選から全勝する完全優勝を果たした。3位は中国の佐藤勝選手(46=中国)が入った。【近江康輔】
下津井の磯は全体的に水深が浅く、潮の流れが複雑なことで知られる。今秋は雨が少ないせいか水温の低下が鈍く、チヌが食い渋っており苦戦が予想された。
初日の予選リーグは午前6時から8組に分かれ本島、六口島、牛島などで開始。風雨が強まる厳しい条件となったが下津井寄りの磯を中心に23~47センチが順調にあがり釣果無しは6選手のみ。北東北の目黒幸太選手(34)が3980グラムでトップ通過し、川部選手が4戦全勝でG杯チヌ3度優勝の南康史選手(39=シード)を下す大金星。昨年の覇者・石丸敏文選手(44=同)も「1匹釣れても後が続かなかった」と姿を消した。
翌日の決勝リーグは8選手が5時間、2組に分かれ午前5時45分開始。1組は竹内選手が2勝1分け、2組は川部選手が予選に続き3戦全勝で勝ち上がった。
午後零時25分からの決勝戦は三ツ子島の南側で2時間戦った。水深が浅くシモリが点在し本流が東へ川のように流れる。川部さんは西端に入りボイルオキアミを刺しエに全遊動仕掛けで約10メートル下手のサオ1本沖のシモリ際へ流し返すがカサゴが掛かるだけ。東端の竹内さんはオキアミをエサに本流への引かれ潮を探るが流れに勢いがなく全く反応なし。潮位が徐々に下がり沈黙が続く中、同1時過ぎに川部さんが動いた。境界線ギリギリに立ち本流と引かれ潮の合流点へ1・5ヒロのタナで30メートルほど流した3投目、穂先に食いアタリをとらえ29・1センチを釣りあげ均衡を破った。
後半は竹内選手が「勝負はこれからです」と川部さんの場所に入り、段シズを打って60メートルほど流し込んでいく。川部選手も追加を狙って遠投で広範囲を探るが結局その後は食いがなく終了。「どんな状況でも必ず1匹は釣ることを信念にしている」と言う川部選手が見事、G杯を手にした。
◆優勝した川部慎治選手の話
全国大会に向けてあらゆる状況に対応できる仕掛けや攻め方を必死で研究した成果だと思う。決勝戦は闘魂を胸に頑張った。いろんな大会に出たが優勝してこれほどうれしかったことはない。G杯3勝を誇る南康史選手を超えることを目標に連覇を目指す。
1962年(昭37)4月10日生まれ、46歳。山口県岩国市在住。自衛官。座右の名は闘魂。チヌ釣り歴10年。G杯チヌ全国大会初出場。ホームは周防大島、阿多田島。チームAQA所属。
◆2位の竹内利夫選手の話
決勝戦は最後まで攻め方がわからず悩んだ。数匹の勝負だったので手返しを無視してでも、もっと沖を狙えば良かった。2位ほど悔しいことはない。来年は釣技を磨き、下見も増やして何が何でも優勝したい。
◆3位・佐藤勝選手の話
風雨で道糸がガイドに絡みつくなどのトラブルが多かった。天候が良ければもう少し釣れたと思う。来年は確実に優勝できるように頑張りたい。

