2020年東京大会では22競技が実施されます。夏季は、第1回の1960年ローマ大会から数えて16回目の大会で、この間、すでに除外されたものも含めると25以上の競技が実施されました。第1回から1度も中断することなく続いている競技は6つあります。アーチェリー、陸上、車いすバスケットボール(男子)、車いすフェンシング、水泳、卓球です。

 パラリンピックは48年7月、ロンドン五輪開会式の日に、英国のストーク・マンデビル病院で行われた車いす患者16人によるアーチェリー大会が起源といわれています。つまり、アーチェリーはパラリンピックの前身のストーク・マンデビル競技大会から続けられているのです。日本が初参加した64年東京大会の公式ポスターも、車いすアーチェリーの選手が大きく描かれていました。

 ちなみに日本は64年東京大会で2つの銀メダルを獲得するなど、アーチェリーでこれまで26個のメダル(金5、銀12、銅9)を獲得しています。第1回から続く6競技の中で日本がメダルを手にしていないのは車いすバスケットボール(男子)1競技です。

 (2015年4月29日本紙掲載)