男子1500メートル決勝で、出場した日本選手3人を巻き込み、公式記録が50分弱の間に二転三転するドタバタがあった。

 佐藤友が2着でゴールし、いったん記録が確定。これがすぐに失格に差し替えられ、4着だった上与那原が3位に繰り上がった。しかし、それもほどなく取り消され、結局、佐藤友の2位が確定。このときに7着でゴールした野田が失格と発表された。

 パラリンピックの陸上には尿漏れを規制するルールがあり、日本選手の車いすの座席からしみが見つかった。主催者側が佐藤友と野田の車いすを取り違えて発表したという。ただ野田は違反を否定しており、日本パラ陸連は抗議する方針。

 関係者によると、下半身にまひのある選手は排尿を制御できないこともあり、衛生上の問題で規定がある。選手は紙おむつをはくなどして対応しているという。