男子1500メートル決勝後、車いすから尿漏れが見つかり、野田昭和(34=鳥取パラ陸協)が「失格」となったことを受け、日本パラ陸上連盟が主催者側に抗議をしたが却下されたことが、分かった。

 決勝では佐藤友祈(26=WORLD-AC)が3分41秒70で2着となった。400メートルに続き2個目の銀メダル獲得となったが、レース後に失格と判定され、4着の上与那原寛和(45=SMBC日興証券)が繰り上げで3着になった。その後、佐藤の失格が取り消され、7着の野田が失格と発表された。

 決勝は日本選手3人が出場し、レース後に選手の車いすから尿漏れが見つかったという。パラリンピックの陸上では、下半身にまひのある選手は排尿を制御できないこともあり尿漏れを規制するルールがある。主催者側はこれを「違反」としたが、佐藤と野田の車いすを間違えて発表してしまったという。

 しかし、違反とされた野田は尿漏れを否定。日本パラ陸上連盟を通して主催者側に抗議したが、却下されたという。これにより、野田の「失格」が確定した。