ドジャース大谷翔平投手が5先発時点で、両リーグトップの防御率0.60となりました。30イニングでわずか自責点2と圧倒的なピッチングを見せています。MLB公式サイトが4月28日(日本時間29日)に発表した今季最初のサイ・ヤング賞模擬投票でも、ナ・リーグ3位にランクインしました。
ちなみに、1位は昨年サイ・ヤング賞に輝いたポール・スキーンズ(パイレーツ)、2位は昨年8月にデビュー以来快投を続ける2年目のノーラン・マクリーン(メッツ)。3位に大谷、4位が一昨年サイ・ヤング賞の左腕クリス・セール(ブレーブス)と続き、5位にドジャース山本由伸投手がランクインしました。何と、上位5位以内に大谷と山本が入り、投手にとって最高の栄誉をチームメート同士が争う可能性もありそうです。
過去にサイ・ヤング賞投票で1、2位がチームメートだったことは5度あり、
そのうち最初の2度がドジャースの投手コンビによる争いでした。
最初は1956年のドン・ニューカムとサル・マグリー。その年にサイ・ヤング賞が制定され、当初はア、ナ両リーグから1人だけの選出でした。49年に大リーグ史上初の黒人投手としてデビュー。56年ナ・リーグ最多の27勝を挙げ、MVPにも輝いたニューカムが初代受賞者となり、2位が同僚のマグリーでした。
次は74年のマイク・マーシャルとアンディ・メッサースミス。その年、抑え役のマーシャルが救援で106試合登板208回1/3を投げ、15勝12敗、21セーブを挙げて受賞。2位がFA闘争でメッサースミス事件を起こした投手で、ちなみに4位もドジャースのエース、ドン・サットンでした。
その後は2001年ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンとカート・シリング。その年メジャー史上最速の球団創設4年目で初の世界一に導いた左右両エースで、ナ・リーグ最多372奪三振の最強左腕ジョンソンが3年連続4度目の受賞。ちなみにワールドシリーズでは2人が仲良くMVPを分け合いました。
また、翌年もダイヤモンドバックスの先発二枚看板が1、2位を独占。愛称「ビッグユニット」ことジョンソンが4年連続5度目の受賞となり、自己最多23勝ながらシリングは惜しくも2年連続で受賞を逃しました。それにしても、今にして思えば球史に残る偉大なエースコンビでした。
2019年はアストロズのジャスティン・バーランダーとゲリット・コール。この2人は同じチームで20勝と300奪三振を記録した歴史的なコンビとなり、バーランダーが171ポイントに対し、コールが159ポイントという僅差(きんさ)。同年12月にコールは当時投手史上最高の9年3億2400万ドルでヤンキースに移籍しました。
はたして、今年はサイ・ヤング賞をチームメートであり、日本人同士でもある大谷と山本が争い、最終的に2人の1、2位独占があるのか? まだ長いシーズンで最初の1カ月が終わったばかりですが、今後も2人の安定感抜群なピッチングに要注目です。
【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




