女子団体追い抜きの世界記録を持つ日本(高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那)が、決勝で2分53秒89の五輪新記録をたたき出し、前回ソチ五輪覇者のオランダを下し、同種目初の金メダルを獲得した。

 圧倒的な「個」の力を誇るオランダに、日本は「技術」で対抗した。4位でメダルを逃した前回のソチ五輪後、所属の垣根を越えてトップ選手が集うナショナルチームが発足。1年で約300日の練習をともにし、一糸乱れぬ脚の運びや、減速を抑える先頭交代の技術を磨いた。今季3度の世界記録に貢献したエース高木美帆は「自分たちがパシュートにかけてきた時間はどの国よりも長い」とチーム力への自信を強調していた。

 1500メートル銀、1000メートル銅の高木美帆(23=日体大助手)は今大会自身3個目のメダルがうれしい金、冬季と夏季通じて女子選手では史上初となる金銀銅の全色メダルとなった。

 また今大会、日本のメダル総数は11個目となり10個で並んでいた98年の長野大会を抜き、冬季五輪では過去最多のメダル獲得数となった。