予選ラストの12R、石川哲秀は土壇場の1着勝負を、道中逆転で成功させた。

 「まさか、まさか」と驚き、11位での予選突破に「えっ、知らなかった」と目を丸くした。着に限らず、前半7Rとは見違える出足も見せた。「伸びとかかりは安定してきたのに押しがなかった。そこが良くなりました」。55号機は複勝率こそ27%ながら中間整備からパワーアップ。それに調整がかみ合った。足の上昇度、勢いを含め怖い存在だ。