ジュビロ磐田MF針谷岳晃(18)が今日3日のルヴァン杯アウェー柏レイソル戦でプロ初先発することが2日、濃厚となった。磐田市内の大久保グラウンドで行われた前日調整で、先発組に入ってセットプレーの確認を行った。トップ下での出場が有力となり「フレッシュに思い切ってやりたい」と力強く意気込みを語った。

 プロ1年目のルーキーに待望の瞬間が近づいている。前日調整の中で行われたセットプレーの確認でMF針谷は、先発組が着用するビブスを名波浩監督(44)から手渡された。トップ下でのプロ初先発が濃厚となると、少し緊張した表情を浮かべながらも「フレッシュに思い切ってやりたい」と、はっきりとした口調で意気込みを語った。

 昌平高(埼玉)から加入した今季、3月15日に行われた同杯北海道コンサドーレ札幌戦の後半26分に途中出場。プロデビューを果たすと、ここまで公式戦2試合でピッチに立った。入団当初は「パスや判断の速さが(高校とは)全然違う」と戸惑ったプロのスピードにも徐々に慣れ、「思っていたよりは『やれる』と思った」と、一定の手応えをつかんだ。

 一方で、目に見える結果は残せていない。この日、U-20日本代表に選出されたJ2京都サンガFC・FW岩崎など既にリーグ戦でゴールを記録した同年代の選手もいるだけに、針谷は「自分も結果を残したい」と誓う。

 同杯は、ここまで3試合を終えて1勝2敗の5位。決勝トーナメント進出に向けてチームとしても負けられない一戦となる。若き司令塔が、強い決意を胸にキックオフの笛を待つ。【前田和哉】

 ◆針谷岳晃(はりがや・たけあき)1998年(平10)10月15日、埼玉県出身。FC古河ジュニアユースから昌平を経て17年に磐田入団。プロ1年目の今季は、ルヴァン杯2試合で計29分出場。U-19日本代表、U-20代表候補。166センチ、56キロ。