W杯南アフリカ大会で日本代表のサポートメンバーを務めた福岡大FW永井謙佑(21)が、来季プロ入りの進路先を「3クラブ」に絞り込んだことが30日、分かった。来春の大学卒業後の獲得を目指すJ8クラブから正式オファーを受けていたが、この日までに浦和と東京、名古屋に絞り、意中外のクラブに断りを入れた。

 永井は50メートル5秒8の快足FWで、今年1月のアジア杯予選イエメン戦でA代表デビューした。W杯の最終登録メンバーには入らなかったが、将来性を高く評価した日本代表・岡田監督の意向で、サポート選手として本大会まで帯同した。同杯開幕直前の6月4日に行われたコートジボワールとの練習試合でゴールを決めた。

 J1、J2の計8クラブが獲得に名乗りを上げた中、永井は「自分の脚力を生かせるチームでやりたい」とサッカーのスタイルや環境面などを熟考。2月には約2週間、スペイン1部オサスナの練習に参加するなど海外志向も強く、将来的なステップアップを視野に、J強豪でのプロ人生をスタートする決意を固めたようだ。

 31日~8月中旬まで浦和、東京、名古屋の順で数日間ずつ各チームの練習に参加する。9月以降、天皇杯や後期大学リーグ戦へ向けて母校でのプレーに専念する予定。また、3クラブの補強戦略に支障を来さないように配慮するため、進路決定までに時間をかけない考えだ。