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頼れる男、永井が先制弾/クラブW杯

3点目となるオウンゴールにつながるヘディングをする浦和FW永井(右)
3点目となるオウンゴールにつながるヘディングをする浦和FW永井(右)

<クラブW杯:浦和3-1セパハン(イラン)>◇10日◇豊田◇準々決勝

 頼れるのは、やはりこの男だった。浦和FW永井雄一郎(28)がクラブW杯初戦のセパハン戦(イラン)で価値ある先制ゴールでチームを大会初勝利に導いた。前半32分、MF相馬の左クロスをゴール前で左足で合わせて、大会として日本人第1号となるゴールを決めた。後半25分にはヘッドでオウンゴールを誘発し、ダメ押しの3点目を加えた。ACLのMVPにも選ばれた「ここぞの一撃」が世界でも輝きを放った。

 永井は勝負どころを読んでいた。前半32分。MF相馬からのグラウンダー左クロスがゴール前に通った。スピードに乗った永井がDF2人の間を縫って、飛び出る。そして左足で押し込んでゴールネットを揺さぶった。「相馬が触るだけでいいようなボールをくれた。感謝したい」。実にACL決勝セパハン戦で後半26分に阿部が決めて以来、411分ぶりの得点。J1最下位の横浜FCにも、J2下位の愛媛からもゴールを奪えなかった呪縛(じゅばく)から解き放った。

 「大会自体も違う。リーグや天皇杯(の敗戦)は気にならなかった」。ACL制覇から悪夢のような1カ月を過ごした。だが夢見ていた世界の舞台が待っていれば、自然と心も和らぐ。小学生のころに前身のトヨタ杯をスタジアムで観戦。「こういう世界に入って出られるとは思えなかった」と感じていた。05年にカズ、06年に岩本が挑み、果たせなかった日本人としてのクラブW杯最初のゴール。歴史に名を刻んだ。

 今季公式戦11得点目。ACL決勝や、この一戦など大事な試合にゴールを決めてきた。「勝負強い理由? 考えたことはない。でもこういう舞台で決められるのはうれしい」。自覚はなくても影の努力はある。シーズン開幕前に、マンチェスターUの86-87シーズンから現在に至るまで積み上げてきた2000ゴールを編集した4枚組のDVDを購入。朝食など時間を見つけては映像を見て、イメージを膨らませてきた。

 仲間は試合後、あこがれのミラン戦への思いを次々に口にした。だが印象を聞かれても永井はクールだった。「一言で言えば強い。でも、もともとミランとやるためにこの試合を戦うという気持ちじゃない。これからミランのことを考えるかもしれないし、考えないかもしれない」。

 後半25分にはオウンゴールを誘うヘッドを放ち、同28分には早々と交代した。「監督も早めに休ませてくれたから次も頑張らないと」。戦う相手は関係ない。勝利に導くという仕事を、永井はミラン相手にも果たすつもりだ。【広重竜太郎】

[2007年12月11日9時32分 紙面から]

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