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ボカ魔の三角形でカカ封じ

セットプレーの守備練習を行うMFゴンサレス(左)(撮影・栗山尚久)
セットプレーの守備練習を行うMFゴンサレス(左)(撮影・栗山尚久)

 ボカ・ジュニアーズが、ACミランのMFカカを「魔の三角形」で完封する。ボランチのMFバタグリアを中盤の底に配備。カカがボールを持つと、一気に両サイドのMFゴンサレスとMFカルドソと3人で囲んで、封じ込める。

 「カカ封じ」のため中盤の配置も換えた。守備的MFと攻撃的MFを2人ずつ並べた準決勝での4-4-2の布陣を、ダイヤモンド型に替えた。14日の戦術練習ではカカ役にドリブルを仕掛けさせて、3方向から囲む形を入念に繰り返した。カカ役の動きに反応したバタグリアが、両サイドの2人に声をかけた。

 キーマンのバタグリアには「カカ封じ」の実績もある。03年のトヨタ杯決勝でもマーク役としてカカに仕事をさせなかった。ドリブルを仕掛けられた瞬間、体を寄せて止める。スタミナを失ったカカは仕事ができないまま後半33分にベンチに下がった。「経験がある。今度も4年前と同じ目に遭わせてやる」と本人も自信をもっている。

 15日の前日練習の最後に行われたミニゲームでも、バタグリアはドリブルを仕掛ける選手を止める動きを繰り返した。絡みつくようなマークからボールを奪うスムーズなプレーは4年前以上にキレを増していた。南米勢4連覇のカギは「カカキラー」バタグリアが築く「魔の三角形」が握る。【村上幸将】

[2007年12月16日9時24分 紙面から]

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