“ＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥ（崖っぷち）”体験
- ＳＨＩＮ（シン） ＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥの“つぶらな瞳”担当（MC）。横浜生まれの横浜育ち。少年時代は完全なるスポーツ少年だったが、００年に肩を脱臼したことをきっかけに音楽に目覚める。
磯山とＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥの３人は波長が合うのか、昔からの友だちのように会話が弾んだ。ここで、それぞれの“ＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥ（崖っぷち）”体験を教えてもらうことに。
ＪＵＮ たくさんありすぎるんですが、大きいのはライブをすっぽかしたことですね。昔、タレントさんのマネジャーと音楽を兼業していたんですけど、その頃は朝５時くらいまでライブをやって、朝８時に出勤するという鬼のような生活をしていたんですよ。ある日、仕事が終わって夜の８時くらいにライブのリハーサルに入って、夜中の２時から本番という時があって。リハの後にちょっと時間があるから、車のなかで仮眠をとったんですよ。で、起きたら３時で。「最悪だー」って、むちゃくちゃ焦りましたねえ。
ＤＪ ＧＥＯＲＧＩＡ オレは１人で東京に出てきたとき。１６歳のときにギターを弾きたいがために（広島の実家を）飛び出して、そのまま東京にきて。当たり前なんですけど、触れ合う人が１００パーセント他人という状態じゃないですか。あの頃は、ほんとに歯をくいしばって意地でもやんなきゃっていう気持ちがありましたね。
磯山 私もデビューしたのが１６歳の時で。その頃は会う人が全部初対面って感じだったから、そういう気持ち分かりますね。
ＳＨＩＮ 車の鍵をなくしてしまった時かなあ。ＪＵＮとＧＥＯＲＧＩＡの２人も一生懸命探してくれたんですけど、全然みつかんなくて、「やべーないわ」って。そう思いながら汗を拭こうと思って、被っていた帽子をとったら、鍵がポロって。
ＪＵＮ&ＤＪ ＧＥＯＲＧＩＡ あんまり崖っぷちな話じゃないね（笑い）
磯山 私は、基本的に「明日仕事がないかもしれない」って、毎日崖っぷちなんですけど。一番やばいなと思ったのは、初めて野球中継の実況をやったとき。その頃も野球は好きだったけれど、プロ野球のことはほとんど分からなくて。選手の名前も知らない状態でいきなり実況を任されたんですよ。しかも、その試合が延長１２回までいって。しゃべることないし、「ラミレス」を「ラミネス」ってずっと間違えて言ってたり、解説の人に注意されながら４時間くらいやって。そのときは本当に崖っぷちでしたね。だけど野球が好きなので、ここで諦めたら野球の仕事は今後ないんだろうと思って。勉強もして、今も野球の仕事が頂けてます。
- ＤＪ ＧＥＯＲＧＩＡ（ジョージア） ＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥのＤＪ。横浜生まれの広島育ち。００年に音楽への想いを鞄１つに詰め上京。０３年ＪＵＮとＳＨＩＮと衝撃的な出会いを果たす。様々な感性を吸収し続けている。
ＪＵＮ ボク、学生の時、野球部だったんですよ。
磯山 （目を輝せて）えっ！？そうなんですか！
ＪＵＮ そう、ただ、髪もこんな長くて、１人ちょっと浮いてた存在でしたけど（笑い）。
磯山 ポジションは？
ＪＵＮ ショートで２番です。
磯山 素敵ですね～。大好きです、そこ。高校時代に憧れていた先輩がショートだったんで。プロ野球も好きなんですか？
ＪＵＮ ボクはジャイアンツファン。原監督が大好きで、３歳くらいのときに手紙を書いたことがあって、返事も来たんですよ。
ＤＪ ＧＥＯＲＧＩＡ 「サバラン」って曲のリリックにも“タツノリ”って出てくるよね。
磯山 スゴーイ！
一歩一歩踏みしめながら目指す武道館
- 真剣な眼差しで今後の目標を語る磯山
歩んできた環境も活動内容も違うＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥと磯山だが、それぞれがいろいろな崖っぷち体験を経て、強く前向きに自分を貫いている。そんな彼らに今後の目標―“目指す明日”について語ってもらった。
磯山 自分にしかできないこと、自分がやってて楽しいと思えるお仕事をやっていきたいと思います。いま「水戸黄門」の収録の真っ最中なんですけど、最初に出演の話がきたときはびっくりして泣いてしまって。でも、「やり終えたときには、たぶん違う自分がいる」って思って。頑張ろうって決意を固めて始めたんです。そうしたら、（地元の）茨城県の人たちが、自分のことのように嬉しいって喜んでくれて。やってよかったなとすごく思っています。みんなが笑顔になれるようなお仕事をしていきたいですね。
ＪＵＮ 「音楽で人の支えになりたい」という真髄の部分は変わらないであり続けたいと思っているんですが、音楽である以上、表現方法はどんどん進化していかないといけない。そのバランスをちゃんと考えながら一歩一歩踏みしめていきたいと思っています。あとはアーティストである以上、武道館というのは、ひとつの目標として持っていたいですね。
◆ ＣＬＩＦＦ ＥＤＧＥ （クリフエッジ）
ＭＣのＪＵＮ（ジュン）とＳＨＩＮ（シン）、ＤＪのＧＥＯＲＧＩＡ（ジョージア）で構成されているＨＩＰ ＨＯＰユニット。００年ＪＵＮとＳＨＩＮがユニットを結成、０３年ＤＪ ＧＥＯＲＧＩＡが加わり現在に至る。０６年インディーズ時代に発売したミニアルバム「ＢＩＲＴＨ」のリード曲「ＢＩＲＴＨ～ｙｏｕ’ｒｅ ｔｈｅ ｏｎｌｙ ｏｎｅ Ｐｔ．２～ｆｅａｔ．ＭAY’S」が、０７年ＵＳＥＮ総合チャート上半期第２位、視聴者からのお問合せチャート８週連続第１位を獲得。今年５月には満を持してＶｅｎｕｓ－Ｂ／ＫＩＮＧ ＲＥＣＯＲＤＳよりメジャーデビューアルバム「ｔｏ Ｙｏｕ」をリリース。オリコンアルバムチャート初登場１４位にランクイン、スマッシュヒットを記録。１０月２２日にリリースした韓国出身の女性ダンスグループ・天上智喜とのコラボレーションシングル「Ｈｅｒｅ」は、ドラマ＆映画「ホームレス中学生」の主題歌に。１１月１９日、メッセージ性あふれるファーストシングル「Ｔｈｅ Ｗａｙ ～目指す明日へ～」をリリース。
♥ 磯山さやか （いそやま・さやか）
８３年１０月２３日茨城県生まれ。高校３年間、硬式野球部のマネージャーを務めた経験を活かし、０５～０６年ＴＶ番組「スワローズベースボールライブ」（フジテレビ７３９ｃｈ）で７０試合球場からの取材&リポートを担当。０６年は古田敦也監督公認ヤクルトスワローズ女子マネージャーとして活動、野球本も出版。現在、ＴＢＳラジオ「エキサイトベースボールマネージャーズ」のパーソナリティ、TXにて「熱闘！ゴルフ向上委員会」を担当するなど、グラビアアイドルとしてだけでなく幅広く活躍。また、月曜午後８時～放映中のＴＶドラマ「水戸黄門 第３９部」（ＴＢＳ系）では、水戸藩家老・兵庫の孫娘・山野辺早月を熱演中。
