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2009年ブエルタ・ア・チワワ

10月4~10日 メキシコ 南米ツアー(UCI 2.1)
7日間のステージレース
・プロローグ(4日、4.2km=個人タイムトライアル)

清水とガズボダが好位置につける

 ケースデパーニュ、ラボバンク、フジ・セルベットのプロツアーチーム3チームを含めた16チームが参加し、平均高度2000メートルで行われるブエルタ・チワワにEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが参加した。初日は標高1600メートルに位置する山岳地帯を200メートル駆け上がる4.2キロの個人タイムトライアルで、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは世界選手権TTを終えたばかりのグレゴール・ガズボダと清水都貴がトップから40秒程度のそれぞれ20位、24位の好位置につけた。優勝は、復活を遂げたばかりのミカエル・ラスムッセン(デンマーク=テコス・トレック)だった。

 浅田顕監督 ガズボダと清水がラスムッセンから40秒差で、まずまずのスタートになりました。本レースは山岳、平地とメリハリのあるステージの組み合わせなので、ウチの選手だれもがステージを狙えるチャンスがあります。特にツール・ド・北海道で好成績を挙げた宮沢と清水、世界選手権TTを走ってきたばかりの(グレゴール・)ガズボダ、山岳が得意なギヨーム(・ポン)、国体で優勝の中島など各選手調子を上げてきているので、ステージ優勝も現実味があります。(Cyclisme Japon)

・第1S(5日、126km)

宮沢崇史スプリントで5位

 第2級の山岳ポイントはあるもののフラット中心のコースだが、スタートから強い向かい風が吹いていた。プロローグを優勝したミカエル・ラスムッセン(デンマーク=テコス・トレック)をリーダーにスタートしたレースは序盤から5人のエスケープグループが形成され、途中のスプリント賞、山岳賞(第2級)を獲得しながら距離を重ねる。後続集団はテコス・トレックにコントロールされ終盤まで来るが、ゴール前15キロの横風区間で集団は一時いくつもに分断される。その中、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは清水都貴がロータリーでのコースミスでトップを外したものの、宮沢崇史、グレゴール・ガズボダ、ギョーム・ポンの3人が持ちこたえゴールスプリントに入り、宮沢は5位でゴールした。優勝は昨年ステージ3勝を挙げているザビエル・ベニテス(スペイン=コンテンポリス・アンポ)。

 総合ではラスムッセンがトップに立ち、ガズボダが38秒遅れの18位、宮沢が2分9秒遅れの63位、清水が3分36秒遅れの71位。

 宮沢崇史 今日は緩い上りでも息があがってしまいきつかったが、結果的に難関も先頭でクリアできた。ゴールスプリントでは最後囲まれてしまい十分に力が発揮できなかったがまだまだ上位に行けそう。今日は早く寝て明日に備えよう。(Cyclisme Japon

・第2S (6日、120km)

今度は清水がスプリントで9位

 個人総合成績に変化がなかった第1ステージを終え、コースはさらに標高を上げ2500メートルの高地へ。難易度は低いが終盤の山岳ポイント(第3級)が勝負どころとなる。前日と同じ展開で6人の先行グループをリーダーチームのテコス・トレックが一定距離を置いて追い終盤に差しかかる。シナリオどおりの展開で最終の上りでペースアップ。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからはギョーム・ポン、清水都貴、グレゴール・ガズボダが好位置をキープするが、ガズボダは悪いタイミングでパンクし先頭グループを外してしまう。最後は絞られた先頭集団のスプリントでのゴールとなり、清水は9位となった。ステージ優勝は再びスプリントを制したザビエル・ベニテス(スペイン=コンテンポリス・アンポ)。総合はミカエル・ラスムッセン(デンマーク=テコス・トレック)が首位を守り、清水は総合66位に浮上した。

 浅田監督 今日のレース展開はほぼ予測どおりだったものの勝負に絡むことは出来なかった。快晴に恵まれた大自然でのレースはまさに壮観。見慣れぬ景色は世界の広さを感じる。明日は厳しい山岳ステージだが、ひと踏ん張りして後半のステージでの活躍に備えたい。(Cyclisme Japon)

・第3S (7日、153km)

宮沢、清水らグルペットでゴール

 最も厳しい山岳ステージとなった第3ステージは激しいアタック合戦でスタートした。個人総合争いでは総合4位のフランシスコ・マンセボ(スペイン=ロックレーシング)の激しいアタックに総合首位のミカエル・ラスムッセン(デンマーク=テコス・トレック)が毎回反応する中、うまく抜け出したのはマンセボのチームメートで総合3位のオスカル・セビーラ(スペイン)、そしてフォローに入ったラスムッセンのチームメートで5位グレゴリオ・ラディーノ(コロンビア)ら4人。これでロックレーシングとテコス・トレックは立場が逆転。その容認された4人がゴールまで後続集団に大差をつけてゴール。勝ったのはルイ・コスタ(22、ポルトガル=ケースデパーニュ)で、ラディーノは2位、そして同タイム3位で入ったセビーラが逆転で首位に立った。

 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインではギョーム・ポンが追走グループに残った他はグルペット集団(時間内に完走を目的に形成される集団のこと)でのゴールとなった。

 浅田監督 とにかく前半の展開が激しいレースだった。常に前で展開する数名は力がケタ違いに思えた。最難関の峠ではトップ15人くらいに残ったギョームは善戦したが総合成績を上げるまでには至らなかったのは残念。グルペットで走りきった他の選手もコースがきついだけに休めたとはいえないが、明日から始まる後半戦では走りを徐々に攻撃に切り替えていきたい。(Cyclisme Japon)

・第4S (8日、188km)

EQA、強風の中で位置取り失敗

 コースは前日までの厳しい山岳コースではないが、スタートから風が強い。ステージ優勝を狙い序盤からの強烈なミカエル・ラスムッセン(デンマーク=テコス・トレック)のアタックと、途中から吹き出した暴風が集団をバラバラにした。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは先頭グループに誰も乗せられず、後追いになったギョーム・ポンが15分42秒遅れの第4グループの31位でゴール、ほかの5人は28分51秒遅れの一番大きなグルペット集団でゴール。清水都貴は82位、宮沢崇史は93位だった。

 優勝したのはダニエレ・モレーノ(28、スペイン=ケースデパーニュ)で、前日に引き続きケースデパーニュがプロツアーチームの力を見せた。総合首位は変わらず、オスカル・セビーラ(スペイン=ロックレーシング)が守った。

 浅田監督 結果的に今日が一番厳しいステージとなった。チームは全体的に集団待機の姿勢だったがそれが裏目に出て位置取りで失敗した。今日は良いところが無かったが、その分当初から狙っている残りの2ステージでよい結果を残したい。

 ギョーム・ポン 今日は強風の中、完全に位置取り争いで負けてしまった。援護してくれるはずのチームメートも周りに残れず取り残されてしまう結果となった。昨日は良いポジションで峠を越えられていて自分の力を信じていただけに悔しい。(Cyclisme Japon)

・第5S (9日、140km)

宮沢、スプリント勝負も7位

 第5ステージはスタート直後に4級の山岳ポイントがあるのみで、ほぼフラットで直線的なコース。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはエスケープとスプリントの両方のパターンに備えて準備し、スタート直後に出来た7人のエスケープグループには予定通りギョーム・ポンが乗る。

 集団はエスケープグループとの差を2分前後でコントロールし、ゴール前2キロでこのグループをとらえた。スプリント体制ではミカエル・ダミアン、清水都貴、中島康晴が宮沢崇史を誘導したが、ダミアンがクラッシュに巻き込まれた。その後3人体制に整え直すが、十分なポジションが維持できず宮沢は7位でのゴールとなった。優勝はメキシコのセザール・バスケラ。待ちに待った地元選手の優勝でゴールでは大歓声が上がった。

 総合はオスカル・セビーラ(スペイン=ロックレーシング)がトップを守り、宮沢は63位。

 浅田監督 このレースも狙いどころの最後2ステージとなり今日は選手たちもかなり気合が入りスタートを切った。ギョームは昨日の悔しさから今日はスタートからアタックを繰り返し逃げに乗る執念を見た。大集団のスプリントはパターンにはまらず残念だったが、明日もう一度最後のチャンスに賭けたい。

 宮沢崇史 最後はスピードに乗れず周りに飲まれてしまった。大集団で、しかも大通り一直線のゴールスプリントの難しさを感じた。今日の結果は残念だったが、体調も上がってきたので明日は是非勝利したい。(Cyclisme Japon)

・第6S (10日、120km)

宮沢10センチ差で惜しくも2位

 最終ステージのスプリント勝負でEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの宮沢崇史(32)が、優勝したハビエル・ベニテス(31、スペイン=コンテンポリス・アンポ)に10センチ届かず惜しくも2位となった。宮沢を引いた清水都貴(29)も7位に食い込み、同チームはステージでチーム成績1位となった。総合優勝はオスカル・セビーラ(34、スペイン=ロックレーシング)で、EQA勢はギョーム・ポンが27位、グレゴール・ガズボダが53位、宮沢が62位、清水が64位、ミカエル・ダミアンが85位、中島康晴が87位だった。

 個人総合成績をセビーラがほぼ手中にしている中、最終ステージはどのチームもステージ優勝で飾りたいところ。EQAは前日同様、まとまったエスケープグループに最低1人を送りながら最後のスプリントに備える作戦で臨んだ。

 序盤から形成された6人のエスケープにガズボダが乗り、1分30秒前後の差でレースは終盤へ突入。ゴールの町チワワの周回コースで集団はひとつにまとまりスプリント勝負に持ち込まれた。EQAはフォーメーションをつくり宮沢をいい位置で発射させるが、常勝のベニテスまであと10センチほど届かず2位でのゴール。最後の発射台となった清水都貴も7位で入りステージのチーム成績も1位でレースを終えた。

 浅田監督 今日は序盤からチーム全体がいい動きで勝負に臨めた。(グレゴール)ガズボダの逃げから始まり、最後は宮沢で勝負し、あと1歩届かずの2位だったが清水とともに調子は上向きでジャパンカップに大きく期待できるレースとなった。2回目の参加となった今回のチワワ州1周レースだが、昨年に比べレベルもオーガナイズもランクアップし州をあげてのイベントとして勢いを感じる。また昨年に続いて地元メキシコのテコスチームの強さにも驚かされた。時差ぼけ&高地で7日間走った選手スタッフにも感謝したい。(Cyclisme Japon)



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