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康生背水の陣でフランス国際挑む
柔道の北京五輪代表の選考材料として重視される冬季欧州大会がフランス国際(9、10日・パリ)から本格的に始まる。
最大の注目は井上康生(綜合警備保障)棟田康幸(警視庁)石井慧(国士舘大)の3人が1枚の切符を狙う男子100キロ超級だ。まず井上が世界王者のリネール(フランス)らが参加するフランスに背水の陣で挑む。昨年は同大会で優勝したが、その後は世界選手権など4大会連続で敗れ、五輪代表争いで大きく後退。海外の強豪を倒して、4月の全日本選抜体重別選手権と全日本選手権に望みをつなぎたい。
世界選手権無差別級覇者の棟田はドイツ国際(22~24日)で勝てば、初の五輪代表にさらに前進。石井はオーストリア国際(16、17日)とチェコ国際(3月1、2日)に出場する。最重量級に転向したばかりで国際試合での実績は少なく、内容も問われる。
昨年5月に右ひざの靱帯(じんたい)を断裂した60キロ級の野村忠宏(ミキハウス)はドイツで約10カ月ぶりに復帰。実戦でひざへの不安をぬぐえれば、五輪4連覇へ視界が広がる。100キロ級の鈴木桂治(平成管財)はドイツとチェコの2連戦で完全復活をアピールできるか。
女子は世界3位の西田優香(淑徳大)と、嘉納杯を制した18歳の中村美里(東京・渋谷教育渋谷高)が争う52キロ級が注目。世界選手権で優勝した48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)と78キロ超級の塚田真希(綜合警備保障)は他国からの研究を警戒して試合を回避し、合宿だけに参加する。(共同)
[2008年2月6日18時14分]
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