石川遼(17=パナソニック)が23日、サッカー日本代表MF遠藤保仁(29=G大阪)と大阪・吹田市内で初対談した。石川の所属先、G大阪の親会社が同じという“縁”で実現。サッカー好きの石川は「あこがれの選手。(対談できて)友だちに自慢できます」と大興奮。7月全英オープン出場権が懸かる「ミズノよみうりクラシック」(25日開幕、兵庫・よみうりCC)へ、W杯出場を決めた岡田ジャパンの大黒柱から最高の刺激を受けた。

 4月マスターズでメジャーを初体験した石川と“心臓”として日本代表を引っ張り、来年のW杯出場を決めた遠藤。初対面した2人は握手を交わすと、すぐに笑顔で語り始めた。

 石川が興味津々だったのは、遠藤が得意とするPK。「蹴る瞬間に、蹴るコースを変えることがある」という遠藤の話に驚いた。「PKの練習はあまりしない」という言葉に、ゴルフのショートパットを重ね「僕も1メートルのパットでカップの前に誰か邪魔する人がいれば、練習しないと思う」とうなずいた。

 ともにスターとして活躍しているが、プレッシャーについては「感じないんですよ」という遠藤に、石川も「僕はプレッシャーというものが分からない」と同調。遠藤から「自分の10代のころを考えると、すごくしっかりしている」と褒め言葉をもらうと、日本代表の中継を欠かさず見るほどサッカー好きの17歳は「あこがれの選手。友だちに自慢できます」。24日にACL川崎F戦を控えながら、対面してくれた遠藤に深く感謝した。

 石川は25日開幕のミズノよみうりクラシックで、7月全英オープン出場権獲得を狙う。世界を相手に戦うプロスポーツ界の先輩との出会いを、最高の刺激材料にするつもりだ。