ツアー2勝目へ、藤田光里(20=レオパレスリゾートグアム)が、首位と3打差4位につけた。4バーディー、1ボギーで2日連続69の通算6アンダー138とした。この日、ファッションモデルの妹美里(19)がトップモデルへの登竜門「神戸コレクション」でファッションショーデビュー。今日6日の最終日、妹に負けじと逆転Vに挑む。

 藤田が着実にスコアを伸ばした。出だし1番など4バーディー。いずれも3~4メートルのチャンスを決めた。「もったいないパットがあったけど、いいパーもあった。これぐらいですね」。2日連続の69で、最終日を前に首位と3打差。ツアー初優勝した4月フジサンケイレディースと同条件だ。

 同じ轍(てつ)は踏まない。ビジュアル系実力派としてブレークした昨季、夏場から大失速した。8月NEC軽井沢72以降出場13戦で予選落ち8回。ショットがイップス寸前の大スランプに陥った。今季も7月サマンサタバサレディース以降、先週まで出場7戦で予選落ち4回。しかし「昨年のようにダラダラ落ちていきたくない」と、ドライバーから立て直した。

 妹にも負けていられない。1歳下の美里はこの日、国内最大級ファッションショー「神戸コレクション」の「ワンライフモデルオーディション」でファッションショーにデビュー、審査員特別賞を手にした。

 「ずっと『モデルになりたい』って言ってましたから」と妹の思いを知る藤田には、吉報だ。妹がランウエー(デモンストレーションの舞台)で輝くなら、自分は最終日の最終18番グリーンでウイニングパットを決める。【加藤裕一】