渡辺彩香(22=ユピテル)が、アマチュア優勝阻止へ猛チャージを見せた。

 6バーディー、1ボギーの67で回り、通算5アンダー、139でトップに並んだ。同5アンダーで並ぶのは茂木宏美(38=アース製薬)とアマチュアの畑岡奈紗(16=茨城・翔洋学園高2年)。特に第1日から首位に立つ畑岡については「昨日ノーボギーでプレーしていたのですごいなと思いました」とたたえつつ「プロなので(アマチュアに)負けてはいけない」と対抗心をにじませた。畑岡も飛距離が持ち味だけに、ツアーきっての飛ばし屋としてはなおさら負けられない。

 今大会からドライバーを替えた。27日に高精度ショット弾道解析機「トラックマン」を使って飛距離を確かめながらテストを開始。翌日のプロアマ戦でも使用して好感触を得て、実戦投入を決めた。「前のクラブと飛距離は変わらないけど、つかまりづらくなって左にいくミスがガラッと減った。安心感が違う」。1番では推定飛距離290ヤードのビッグドライブも披露。失敗の恐怖から解放され、4つあるパー5で3バーディーを稼いだ。

 賞金ランクトップ4が不在の大会とあって、優勝争いを意識して臨んできた。「とにかくもう1回勝ちたい」と、4月のヤマハ・レディース以来となる今季2勝へ強い思いを口にした。現在賞金ランク7位。5位以内が目安となる来季全米女子オープンの切符も渡辺の心をくすぐっている。