4位から出た松山英樹(23=LEXUS)が5バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダー、203で首位と3打差の2位タイに浮上した。

 1番でピン奥9メートルから長いバーディーパットをねじ込むと、5番はピン左下から3メートルをカップイン。7番で3パットボギーをたたいたものの、後半は難度2位の11番で2・5メートルを沈めてバーディー。12番は2メートルのバーディーパットが入らず、パーパットも外す悔しいボギーとなったが、最も難しい14番でグリーン右のラフからチップインバーディー。15番パー5も2オンに成功して2パットで悠々とバーディーを奪い、ダメージを引きずらなかった。

 本調子から遠かったショットの状態は少しだけ上向きと見ている。「アイアンショットがだいぶ戻って、戻ったというか、何とかグリーンを捉えられるレベルにはなった。パーオン率も良かった」。一方で12番のように、ここまで2日間さえ渡ったパッティングで苦しんだ。「ちょっとパットが入らないのが残念だった。12番の短い、バーディーパットを外しても、パーパットを外したのがすごく痛かった」と悔やむ。

 それでもスコアを3つ伸ばし、単独トップのダニー・リー(25=ニュージーランド)、2位タイで並ぶリッキー・ファウラー(27=米国)と最終日最終組でのプレーに挑む。「フェアウエーキープがこんな状態じゃ、ちょっと大変な形になると思うんですけど、今日みたいに粘り強く、パットが入らなくても、ショットがつかなくても、粘り強くやれたらいいなと思います」。14年4位、昨年は1打差の2位と惜敗が続いた大会で巡ってきたリベンジのチャンス。粘りをテーマに、14年6月のメモリアル・トーナメント以来となる米ツアー2勝目をつかみにいく。