米女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子オープン(7月7日開幕、米カリフォルニア州コードベール)に出場する大山志保(39=大和ハウス工業)が30日、成田空港から出国した。

 首痛によるツアー離脱から5週ぶりに復帰予定だった前週のアース・モンダミン・カップを首痛再発で欠場。合計4カ所の病院を回るなど回復の望みにかけてきた。

 27日に久々の練習ラウンドを回れるまでにはなったものの「痛みはゼロではないです。まだ違和感もあるし、天候によって痛みの度合いも変わってくる」と万全ではない。それでも「こういう時こそ精神力を試すチャンス。どれだけ強い気持ちで自分を信じられるか。技術面は気持ちでカバーしたい」と悲壮な決意をにじませる。

 大会最終日翌日となる7月11日付の世界ランクで8月のリオデジャネイロ五輪代表が決まる。現在41位で日本勢2番手と出場圏内につけるが、43位宮里美香(26=NTTぷらら)、45位渡辺彩香(22=大東建託)との差はわずか。

 3人そろって全米女子オープンに出場するだけに「(2番手の座を)死守したいですね。ラストチャンスですから。相手を気にするよりも、自分がいいプレーをして決めたい。最後の勝負をかけたい」と力強く話した。