丸川珠代五輪相は31日の閣議後の記者会見で、2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ケ関CC(埼玉県川越市)が女性を正会員に認めていないことで国際オリンピック委員会(IOC)から改善要求が出た問題を受け「できるだけ早く判断してほしい」と述べ、早期の改善を要望した。

 ゴルフ会場を巡っては、IOCが性別を含めてあらゆる差別を禁じた五輪憲章の原則に抵触するとし、大会組織委員会などに改善を求める文書を出した。丸川五輪相は「ぜひとも男女平等を掲げる五輪憲章にかなう形で結論が出ることを望んでいる。前向きに検討してくださっているとも聞いている。その判断の時期が五輪に間に合うかどうかが一つのポイント」と指摘。組織委からも霞ケ関CCに近く改善を求める正式な要請が行われるとの見通しを示した。

 霞ケ関CCは現在、約1200人の正会員が男性に限定され、平日は女性もプレーが可能だが、原則として日曜日はプレーできない。