選手会長2期目となる宮里優作(36=フリー)は今季、優勝しか狙っていない。賞金ランク2位に入った15年と比べ、昨年は目立った活躍が少なかった。4年ぶりに0勝に終わったこともあり、17年へ向けては「早く勝ちたい。そうしないと優勝の感覚を忘れてしまうから」と意気込む。

 今年1月のレオパレス21ミャンマー・オープンでも勝利のチャンスはあった。第3日までは首位。最終日は前半こそイーブンパーでしのいだものの、後半の13、15、16番でボギーをたたいて失速。6位に終わった。「もうちょっとアグレッシブにいきたかったけど、ティーショットの精度が悪くてフェアウエーに置けなかった」と悔しがったが、15年11月のダンロップ・フェニックス以来となる通算4勝目に向け、調整が順調であることは示せた。

 松山英樹や石川遼が米国で活躍する一方で、宮里優は国内ツアーを盛り上げる。「松山くんも帰ってきて、さらっと勝ってしまう。僕たちが彼を勝てないように、良い勝負をすることが良い試合につながる」。松山や石川らが国内での試合に出場する際には、高い壁となって立ちはだかるつもりだ。