どーもです。キャロウェイのニューモデル「PARADYM Ai-SMOKE」シリーズを試打できました。全世界約25万人のデータをベースに変更し、リアルなスイングデータから開発された「Ai-SMOKEフェース」により“扱いやすさと飛んで曲がらない”の実現を目指したシリーズですが、今日からはアイアンを紹介します。このアイアンもUT同様3モデルをラインアップしていますが、デフォルトモデルの「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンから紹介します。


まずは見た目から。


先代との大きな変更点ですが、なんと中空アイアンって。実は、試打時には全く気付いていませんでした。原稿を書くにあたり、諸々確認していて初めて中空だと知りました。

フェースはノーマルかな。先代のイメージからすると、やや小振りにも見えますが、実際どうなんでしょうね。なんだか、アスリートモデル感も漂っていますが…

ソール幅は、フェースの大きさからするとややワイド気味。トレーリングエッジの中央からトウ側にはタングステンウエートらしきものが確認できます。そして、リーディングエッジのラインですが、先代よりもよりストレートになっていました。

ネックはほぼストレート。先代よりも、確実にストレートですね。ボディもよりスリム化されていました。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードが先代より薄めで、ややシャープな印象も受けます。また、ロフトがより立っているような印象も受けましたが、実際には1度立っているだけでした。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角28度、ライ角62.25度、長さ37.25インチ、総重量415g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めだけど、もうこの重量帯がいいのかなぁ…w グリップの太さはやや細めにも感じますが、まあ許容範囲。ワッグルしてみると、「NSPRO950GH neo」らしくちょうど真ん中あたりからしなる感じで、ヘッドの振れ幅は適当。素振りした感覚は、意外とヘッドが効いている感じかな。


実際に打ってみると、その強弾道ぶりにビックリ!! 「前作は、ここまで強弾道イメージではなっかたような…」といった感じ。まず、ロフト角28度のわりには、かなりボールが上がりやすいイメージでした。そして、スピン量も少ないイメージで、グングン前に行ってくれます。ただし、ボクにとっての難点は、ちょっとつかまりがいいこと。いつも通りのイメージで打つと、やや強めのドロー。レンジ試打ではややカット目(といってもボクの意識なので、実はスクエアかもしれませんけど!!)を意識して、いい感じのドロー系でした。何よりもうれしいのは飛距離。最近、確実にコースでは1番手距離が落ちていますが、そんなボクでも180yオーバーをマーク。実際のラウンドでどこまで飛ぶかは分かりませんが、少なくとも条件がそろえば180y飛ばせるポテンシャルはあると思います。


スカイトラックの弾道はこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS38.7m/s、初速49.3m/s、打ち出し角17.7度、バックスピン量3553.1rpm、サイドスピン-888.3rpm、飛距離181.6y

【ベスト】

HS38.8m/s、初速49.4m/s、打ち出し角17.1度、バックスピン量3210.7rpm、サイドスピン-993.2rpm、飛距離183.3y


打感はソリッド系。弾き感とボールのつぶれ感がちょうど半々くらいのいい感じ。音はサスティンが短めの中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には高弾道。ロフト角を考えればめっちゃ上がりやすいと思います。前作は1度寝ていましたが、「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンは実際のゴルファーの打点をAi解析した新フェースによって、ロフトを立ててもミスヒットの強さ、ボールの強さを実現しているのかもしれません。前作比でスピン量も減っているので、重心自体も低くなっていそうな気もします。


出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。それを人はフックと言うのかもしれませんけど…w オートマチックにつかまるイメージですが、腐れフッカーのボクには、ややつかまり過ぎ感も…


シャフトフィーリングと振り感ですが、これはもう文句なし。シャフトの適度なしなり感を感じながら、何ら違和感なくビシッとシャープに振り切れるイメージ。素振りではややヘッド重量を感じましたが、実際に振ってみるとその存在感はごく自然でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/sあたりにオススメ。スイングタイプ的には受け入れ間口が広いイメージですが、ボールの上がり方とつかまりを考えれば、スインガータイプのフェードヒッターおよびスライサーにオススメかな。でも、「PARADYM Ai-SMOKE MAX」ドライバー&FWよりもオートマチックにつかまる印象もあったかな。その辺がちょっと気になるところでしたが、それはボクの持ち球との関係かな。ある意味、万人向けのアイアンですが、アイアンでも飛ばしたい方向けかもしれません!!

<キャロウェイ「PARADYM Ai-SMOKE」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9.5▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ【#4~#7】17-4ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア+MIMタングステンウエート【#8~SW】17-4ステンレススチール+ウレタン・マイクロスフィア、フェース=17-4ステンレススチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)、「NSPRO ZELOS7」(S=77.5g/2.6/先調子)。カーボンシャフト「TENSEI 50 for Callaway」(R=54.5g/4.3/中調子)。

■価格:5本(#6~PW)セット13万7500円、単品(#4、#5、AW、GW、SW)各1本2万7500円 ※価格は税込み