男子ゴルフのミズノ・オープン(24日開幕、茨城、ザ・ロイヤルGC)のプロアマ戦が23日、同コースで行われた。

 2週前の日本プロ選手権で国内メジャー最年長Vを飾った谷口徹(50=フリー)は、嘆き節が止まらなかった。今大会から舞台を移したザ・ロイヤルGCは73年のツアー制施行後、史上最長となる8007ヤード。「そりゃあ、長いでしょう。グリーンもピンに寄っていくような形状じゃない。逆に逃げていくような感じ。本来、ショートアイアンくらいで、いい感じの形状。ウッドとかじゃ、なかなか乗るような形状じゃない。硬いしね」と口をとがらせる。百戦錬磨のベテランも「カットラインの見当がつかない。優勝スコアなんて(もっと分からない)…」と未知の領域だ。

 今季の平均飛距離は261・47ヤードで全体118位とあって「僕にとって長いだけで理不尽でしょう」と苦笑い。ペアリングにも納得がいかない。「ブレンダン・ジョーンズと星野陸也ですよ。理不尽じゃないですか。ペアリングは理不尽やし、長いの理不尽やし、トリプルパンチですよ」と飛ばし屋2人との同組に不満を隠さなかった。

 26日には次女桃子ちゃんの運動会があるという。「『パパ、頑張って予選落ちてきてね!』って言われましたよ。あかんかったら(娘の応援に行けると)ポジティブに考えますよ。ひたすら頑張りますけどね」と笑った。歯に衣(きぬ)着せぬコメントで周囲を楽しませる谷口らしくたっぷりぼやきながら、ひそかに闘志を燃やしている。