女子ゴルフの今季メジャー最終戦、全英女子オープン選手権は30日から4日間、英国中部のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(パー72)で行われる。26日に米ツアー初勝利を成し遂げたばかりの宮里藍が勢いに乗ってメジャー初優勝に挑む。

 3年ぶりに同選手権を開催するコースは、リンクス特有の強い風が吹き、深いバンカーが点在する。ショットの正確性がスコアを大きく左右しそうだ。

 昨年5位の宮里藍はショットが安定しているだけに、要所でパットが決まれば、1977年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来となる日本選手のメジャー制覇へ夢が膨らむ。

 日本ツアーで6度賞金女王に輝いた不動裕理にも期待が懸かる。昨年は第3ラウンドを終えてトップに立つなど、3位に食い込んだ。今年も持ち味の鋭いショットで上位進出を狙う。

 日本勢はこのほか、米ツアーに参戦している上田桃子、宮里美香、大山志保、前週のエビアン・マスターズ8位の三塚優子や、諸見里しのぶ、有村智恵、斉藤裕子が出場する。

 優勝争いは大会2連覇を目指す申智愛(韓国)や世界ランキング1位のロレーナ・オチョア(メキシコ)が中心。ポーラ・クリーマー、クリスティ・カー(ともに米国)にも頂点を狙う実力がある。(共同)