<シニアゴルフ:ISPSハンダカップ五月晴れシニア>◇第1日◇31日◇福岡・九州GC八幡C(6935ヤード、パー72)◇賞金総額2000万円(優勝360万円)

 全米プロシニアを制し、一躍“時の人”となった井戸木鴻樹(51=小野東洋GC)が、ぶっつけで凱旋(がいせん)帰国第1戦に臨み、5バーディー、1ボギーの4アンダー68の2位と好発進した。

 30日に帰国し、その日に福岡入りした井戸木は、時差ボケで、この日早朝4時半に目がさめた。その後「30分のランニングなどでなんとか、体を起こそうとしました」と朝から懸命な努力をした。

 「やっぱり注目されていて、たくさんたたいたらかっこ悪いので」と引き締め「まだ目の中がモヤモヤしている状態」(井戸木)の中、さすがの68でホールアウトしてきた。「依然、パットは好調ですね」と短いバーディーパットをはずすシーンもあったが、5、6メートルのパットも鮮やかに放り込んでいた。

 「全米シニアを勝ったのが、まぐれだったとは言われたくない。これからが日本でも海外いっても大事で、責任も感じている。きょうはそんな意味からも緊張したけど、いい出足でよかった」と胸をなで下ろした。首位の高橋勝に1打差で最終日を迎え、“2週連続優勝”へ「頑張ってみます」と体は疲れているが、気持ちはしっかりと前向きだった。