<女子ゴルフ:アクサレディス>◇2日目◇9日◇北海道・苫小牧Gリゾート72エミナGC南C(6375ヤード 、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 古閑美保(26=キリンビバレッジ)が今季2勝目に王手をかけた。20位から出て4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算4アンダーの140で諸見里しのぶ(22)とともに首位に立った。前日の練習場で大山志保(31)にドライバーショットのアドバイスを受け、効果が表れた。5月のクリスタルガイザーレディス以来の通算9勝目を目指す。白戸由香(39)は1打差の3位。上田桃子(22)は76をたたき、通算イーブンパーの14位に後退した。

 古閑に笑顔が戻った。6月ごろから「ラインに打ち出せなかった」とショートパットに悩んだ。ようやく回復の兆しが見えると、今度はドライバーショットがぶれ始めた。しかし、この日はドライバーが安定。「全く曲がらないというわけではないが、ピンを狙える位置につけられるようになった」。初日は林の中に5回打ち込んだ。この日は6・5メートルの強風が吹きながらも1回だけで済んだ。

 初日終了後、練習場に同じ清元登子門下生だった大山を訪ねた。30分間のスイングチェック。的確なアドバイスが返ってきた。「フォローが出ていない。テークバックは丁寧に上げること」。大山にはパッティングなどを教えてもらったことはあるが、ドライバーは初めて。「私の良いところも悪いところも知っている。頼りになります」と喜んだ。

 首位に立つのは、5月24日の中京テレビ・ブリヂストンレディス2日目以来だ。その3週間前のクリスタルガイザーレディスで今季初勝利を挙げてから、優勝がない。「ショートパットはまだドキドキするけど、打てている」。最終18番で1・5メートルのパーパットを残したが、外さなかった。「ティーショットがフェアウエーに行けば、チャンスはあると思う。あとはティーショットだけです」と失いかけていた自信を取り戻した。

 先日、交流のあるレスリング五輪代表の吉田沙保里からメールが届いた。「金メダルを取ってくるぜ!」。そのプラス思考には心を動かされたという。「明日は残り5ホールでいい位置につけていたら、優勝を狙います」と言い切った。【三角和男】