10代のうちに、世界へ-。石川遼(17=パナソニック)が来年2010年にも米ツアーに本格参戦することが08年12月31日、分かった。プロ転向した08年は、日本ツアー史上最年少で年間獲得賞金1億円を突破して賞金ランク5位。急成長する17歳は、今秋の米ツアーQスクール(予選会)受験という選択肢について「あります」と明かした。4月のマスターズなど海外メジャー初出場の可能性がある今季、想定以上にレベルアップすれば、早くも米ツアー挑戦に打って出る可能性がある。
石川は「10代での米ツアー本格参戦」を視野に入れ始めた。早ければ今秋の米ツアー予選会を受験、来年から戦いの場を米国に置く「夢プラン」を頭の中に描いていた。
石川
今は自分の理想の通りゴルフが上達している。中にはパターとか、思ったより速いスピードで、うまくなっているのもある。自分のゴルフ全体の上達具合が、僕の予想を上回っていれば…(今年の予選会受験も)うん。何事もやってみなければ、分かんないですから。(頭に)あります。ないわけではないですよ。
猛烈な速さでレベルを上げた手応えが、本場で戦いたい気持ちを後押しする。プロ転向した昨季、11月のマイナビABC選手権でツアー制覇。最年少で年間獲得賞金1億円を突破し、賞金ランク5位に入った。07年全米オープン覇者カブレラ、08年マスターズ王者イメルマンら、メジャー勝者ともラウンド。「これが世界のゴルフか」と身近に感じ、技を学んだ。
08年当初434位からスタートした世界ランクも60位まで急浮上。実力が数値化され、今年は日本開幕前に主催者推薦での米ツアー「スポット参戦」が濃厚だ。4月のマスターズなど、4大メジャーに出場できるチャンスも高まった。「いつメジャーに行っても自信を持ってやれるくらい、たくさん練習したい」。左ひざ手術から復帰予定のタイガー・ウッズと初対決する夢も膨らむ。ウッズと戦って自信をつかめば、米予選会受験へ一気に心が動くことも十分考えられる。
日本では今季1勝、07年マンシングKSBから数えれば「ツアー3勝目」が最低限のノルマ。1勝すれば、現在10年まで保持するシード権がさらに1年延び、米ツアーに本格参戦への環境が整う。序盤で勝って、9月末時点で賞金ランク3位内に入っていれば、難関の米予選会にも「最終」からの受験が可能。10代での米ツアー本格参戦となれば、もちろん日本人史上最年少になる。
「アメリカのジュニアの試合に出た時、どこの国とか関係なく、いいプレーには拍手してくれた。すごくいい国だと思った」。米ツアー本格参戦の夢を早くかなえるため、重要な意味を持つ1年が幕を開けた。

