<米男子ゴルフ:プエルトリコ・オープン>◇第2日◇8日◇プエルトリコ・リオグランデ・トランプ国際GC(7506ヤード、パー72)◇賞金総額350万ドル(約3億3250万円)優勝賞金63万ドル(約5985万円)

 石川遼(21=フリー)はスコアを4つ伸ばし、通算6アンダー138とした。前半11、12番で連続バーディー。13番でボギーをたたいたが、17番パー4で第2打を数十センチにつけてバーディー。18番パー5でアプローチを1メートルに寄せて、再び連続バーディーを挙げた。後半も2番パー5で、アプローチを2メートルに寄せバーディー。コースとの相性の良さもあってか、終始ショットをピンに絡め続けた。しかし3番以降はボギーこそたたかなかったものの、スコアも伸ばせなかった。

 7日に行われた第1日では、石川は5バーディー、3ボギーの70、2アンダーで回り、42位タイで発進した。ただ、1つ間違えば大きく崩れる展開だった。最大のピンチは13番パー4。3番ウッドでの第1打は右の池へ。1打罰でドロップしたボールはアスファルト舗装のカート道へ転がった。救済を受けてラフから打つこともできたが、カート道からのショットを選択。ミスをすれば、けがにつながる残り157ヤードの第3打を8番アイアンでグリーン手前へ運んだ。最後は3・5メートルのパットをねじ込んで、何とかボギーで切り抜けた。

 石川は「傾斜のラフからはフライヤーが計算できなかった。カート道なら、フライヤーを計算しなくてすむ」と振り返った。昨年は第1日の2アンダーから、最終日は通算14アンダーで単独2位。「明日はもっと良くなる」と話した。

 また、補欠から急きょ、出場が決定した今田竜二(36=フリー)は4バーディー、3ボギーの71、1アンダーで64位タイだった。【小谷野俊哉】