男子ゴルフのブリヂストン・オープンは今日23日、千葉・袖ケ浦CCで開幕し、現在賞金ランク1位の藤田寛之(45=葛城GC)が、逆転負けを喫した2年前のリベンジを目指す。22日には冷たい雨の中、練習ラウンド。2年ぶり2度目の賞金王のためにも、今季4勝目がほしいところだ。池田勇太(28)はこの日、コースに姿を見せなかったが、先週に続く2戦連勝の期待がかかる。

 あいにくの天候に練習ラウンドを回避する選手も多い中、藤田は「逆にこういう難しい状況の方が練習になりますからね」と振り返った。雨と寒さに強風が加わり、第2打ではフェアウエーウッドやユーティリティーを強いられ、「寄せワンばかりでした」と照れ笑い。悪天候が予想される本番に向け、まさに予行演習。本大会はプロアマ戦や前夜祭などなく、マイペース調整となった。

 クラブハウス内に飾られた優勝カップを見て「いいですね。2年前にもらい損ねたけど…」。12年大会は第1日から首位を走るも、最終日に谷口に逆転を許した。2年前はメジャー出場権につながる世界ランク50位以内が狙える位置で、同ランクを上げる意識が強かったという。現在は135位で50位は遠い。それもあって「現実的な目標としては賞金王になること」と心境を明かした。

 若手の突き上げが少ない寂しさを感じつつも、「最後まで(賞金王の)チャンスをキープしたい」。コースの難度が上がれば経験と技術が生きるだけに、今週も勝機がありそうだ。