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ハンドボール再予選、1万人観衆後押し

 日本ハンドボール界がサポーター、メディアを巻き込む総力戦で北京五輪を勝ち取る。日本ハンドボール協会が、やり直しとなったアジア予選のために、収容約1万人の代々木第1体育館を25日から確保したことが4日分かった。国内のハンドボール会場としては異例の大きさで、大観衆を集め日本の五輪切符を後押しする。

 市原副会長によると「84年にユーゴ戦を代々木第1でやって満員になった」という。その1戦が、日本ハンドボール界にとって最初で最後の1万人規模の大会。しかし、今回は、前代未聞の五輪予選やり直しで、全国の注目も高い。1万人を集めるのも夢ではない。

 この日、日本男子代表候補は、トヨタ車体吉原体育館(豊田市)で第1次強化合宿に突入した。新春早々から約100人のファンが詰めかけ、報道陣も50人近くが押し寄せた。酒巻監督は「ファンやメディアが集まり、緊張感が高まる」と、初日から紅白戦を行うガチンコムードだ。

 まだ国際連盟、アジア連盟(AHF)は何の決定も下していない。今日5日、中東勢が牛耳るAHFは緊急常任理事会を招集しているが、日本からの参加は時間的に不可能。しかし反対勢力に屈することなく、日本が一致団結して北京を目指す。【吉松忠弘】

[2008年1月5日8時51分 紙面から]

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