人気ゲーム「スプラトゥーン2」の全国大会予選で、チーム「ぽぽじろう学園高等部3年A組」が優勝し、来年1月に行われる全国大会への出場権を獲得した。

「自称JK」の4人が男子高校生や社会人らをなぎ倒して、近畿を制した。22歳の女性2人に現役高校生の男女が1人ずつ。女子高生風の制服を着用した4人は、優勝が決まると跳びはね、抱き合い、叫んで、喜びを分かち合った。「せっかくなので着てみたかった」。制服着用を提案したリーダーのあまり(22)は「メーンステージに立つこと(3回戦進出)が目標だった。優勝できるとは思っても見なかった」と実感がわかない様子だった。

決勝では2勝1敗と僅差で勝利をもぎとった。あまりは大会を通じて「連携が良かった」と胸を張った。唯一の男性で、女装して出場したまひろ(18)もオールラウンドの活躍を見せた。

大会前の猛特訓が結束の強さを生んだ。1週間前から、夜11時から朝5時までオンライン上で練習した。「スプラが好きだから全く苦じゃなかった」とまひろ。本番では「なんとなく、みんなが何をしたいか分かってきた」と口をそろえた。プライベートでも頻繁に食事に行く仲。10月には4人でUSJへ遊びに行った。

全国大会に向けては「1試合でも長く戦うことが目標」と無欲に語る。「今度はセーラー服を着てみたい」と、女子高生らしく声を弾ませた。