阪神は「Xデーはいつ?」という段階に入った。巨人の動向もあるとはいうが、地力で負けることはない。最終になる地元での直接対決(10月1日)がトドメを刺す一戦になるのではないだろうか。

下位のヤクルトにもホームで意地を見せてほしかったがご覧の通り。阪神先発・高橋に完璧に封じ込まれた。雨降りの試合だったが、投げづらさを感じさせることもなく、淡々と投げきられてしまった。

その高橋にとっては、中5日の先発だった。ここにきて藤川監督が優勝争いの最終コーナーだと読んでチームに“ムチ”を入れた証拠だろう。6回93球を投じて5安打1失点で期待に応えた。

6回計24人の打者に対して、3ボールになったのは、4回2死二、三塁で空振り三振の岩田、5回に奥川に四球を与えた2人。制球力という点でも、連日、四死球絡みで崩れたヤクルトと対照的だった。

これで高橋は15勝3敗(防御率1・97)になったが、チームに12の“貯金”をもたらしたのだから、今シーズンは大エースの働きだった。女房役の伏見と「最優秀バッテリー」は固いだろう。

打線の状態は、近本、中野の1、2番が出塁すれば大量得点になる可能性が高くなっている。また下位打線がつながってきたのは強み。7回終了時点でスコア8-1だからすんなりと逃げ切りたかったところだ。

延長戦続きでリリーフをつぎ込んできたから、少なくとも勝ちパターンのピッチャーの起用は回避したかったはずだ。9回に工藤を投入せざるを得なかったことだけが誤算の1勝だった。(日刊スポーツ評論家)

ヤクルト対阪神 勝利が決まり大山悠輔(左)と笑顔を見せる高橋遥人(撮影・水谷安孝)
ヤクルト対阪神 勝利が決まり大山悠輔(左)と笑顔を見せる高橋遥人(撮影・水谷安孝)
ヤクルト対阪神 力投する阪神先発高橋遥人(撮影・水谷安孝)
ヤクルト対阪神 力投する阪神先発高橋遥人(撮影・水谷安孝)