先発大竹は素晴らしい投球だったと思います。130キロ台前半から140キロ台前半、同じ真っすぐの中でも緩急を付けている。超スローボールもあり、一見、変化球主体のように感じる方も多いでしょうが、大竹の本質はそうじゃない。真っすぐにキレがある。この真っすぐがあるからチェンジアップが生きています。この日のような真っすぐを投げていれば問題ない。コースもほぼ間違っていませんでした。6回2安打7三振1失点。申し分ない内容です。
阪神の先発陣には村上、高橋、才木の3本柱がいますが、4番手として大竹がいることは、短期決戦において大きなプラスになるでしょう。クライマックスシリーズ、日本シリーズと進む上で、おおいに期待ができると思います。
一方、打線の方は心配な部分もあります。打撃各部門で佐藤、森下、大山ら、阪神の選手が上位に名前を連ねています。しかし、今季は投打がかみ合わないケースが散見されました。村上や才木の勝ち星が思ったより伸びていないのは、投打の歯車がかみあわなかった部分が影響しています。
短期決戦では、相手投手が好投するケースが考えられます。現状では2、3点勝負となった時、思わぬもろさが出る場合もあります。残り2試合。タイトル争いがあるため、ベンチワークで仕掛けることは難しい状況ではあります。しかし、クライマックスシリーズに入ったら、仕掛けなくてはいけない場面が訪れます。戦略、作戦を改めて確認し、実行に移す形になると思います。短期決戦を勝ち抜くためには、打線のつながりが必須。いま一度、全員で意識付けをする必要があるでしょう。(日刊スポーツ評論家)




