日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画アーカイブズ

QAなう



  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真ニュース
  4. スコア速報
  5. 日程&結果
  6. 組み合わせ
  7. 代表校
  8. 大会データ
  9. 地方大会

広島 優勝記事

広陵7点差大逆転19度目甲子園

甲子園への切符をつかみ大喜びする広陵ナイン
甲子園への切符をつかみ大喜びする広陵ナイン
広陵Vへの足跡
2回戦 12-4 呉昭和
3回戦 3-1 広島市工
4回戦 5-1 新庄
準々決勝 15-3 広島商
準決勝 16-2 尾道
決勝 12-10 総合技術

<高校野球広島大会:広陵12-10総合技術>◇7月23日◇決勝

 7点差をはね返した広陵が12-10で総合技術を下した。広陵は2年連続19度目の甲子園。昨年は延長11回の末の勝利…。そして今年は同じ顔合わせで、それ以上の死闘だった。「甲子園に宝物を取りに行く」と中井哲之監督(46)。微妙な判定に泣いた昨夏のリベンジは優勝でしか果たせない。

 マウンドに歓喜の輪が広がる。気合のフォークで力善を空振り三振に仕留めた前田貴史(3年)の下に、一塁から先発の中田廉(3年)が、われ先にと抱きついた。今大会を支えた両右腕に2年生捕手の石畑佳佑が、二塁からは勝負強さを発揮した主将の林竜希(3年)が…。前田を中心に次第に大きくなる広陵の輪を、ベンチの中井監督が笑顔で見守る。2年連続19度目の甲子園切符を手にしたナインに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。

 死闘だった。初回から1番が出塁し、2番が犠打で走者を進め、クリーンアップが返す。必勝パターンであっさり2点先制したが、リベンジに燃える総合技術の打線が火を噴いた。3回に3点、4回には中田を降板へと追いやる打者一巡の猛攻で一挙6点を加えた。

 4回を終えて2-9。それでも広陵ベンチにはあきらめムードはなかった。直後の5回だ。重圧と甲子園がちらつき始めた総合技術の乱れを見逃さない。四死球に失策、5安打を集中し、お返しの打者一巡で7点を奪い、すぐさま同点に追いついた。「相手とはやってきたことが違う。焦りはなかった」と林。決勝までの6試合で5失策と堅守を誇った総合技術が、この日だけで5失策。一瞬の勝負を制した広陵が12-10で優勝を飾った。

 甲子園への執念が奇跡の大逆転勝利を呼んだ。昨夏の甲子園決勝では4-0の8回裏1死満塁から野村祐輔投手(当時3年)の一球がボールと判定され、さらに押し出し、満塁弾で準優勝に終わった。「完ぺきにストライク。あれはないだろう。何球も」と抗議した中井監督の後ろ姿は、今でもナインの目に焼き付いている。

 「発言後、もちろん辞める覚悟はあった」(中井監督)。そしてあの甲子園に。表彰式を見守る中井監督は、自分より先に横にいた友森祐汰記録員(3年)の首にメダルを掛けた。「監督はいつも自分たちのことを考えてくれる。あの一件できずなが増した」(友森)。広陵が悲願の夏優勝へ-。今年こそ監督を男にする。【佐藤貴洋】

 [2008年7月24日 紙面から]

広陵 1896年(明29)に理数学会として創立の私立校。1901年に広陵中、戦後の学制改革で現校名に。普通科のみで生徒数は1130人(女子320人)。野球部は1911年創部。過去夏18回、春21回甲子園に出場。夏は準優勝3回。春は優勝3回、準優勝3回。部員数は106人。主なOBに金本知憲(阪神)二岡智宏(巨人)ら。所在地は広島市安佐南区沼田町伴4754。上高原悟校長(60)。


広島大会

優勝 参加校 組み合わせ表 春季大会優勝校 昨夏代表校
広陵
(2年連続19度目)
99校 ダウンロード[PDF]
広陵 広陵



日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. 高校野球
  4. 夏の甲子園
  5. 地方大会
  6. 広島

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです