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木内常総V、連日のサヨナラ勝ち
- サヨナラ勝ちで甲子園出場を決め、喜ぶ木内監督(中央)と常総学院の選手たち。監督の右隣は島田(撮影・柴田隆二)
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常総学院Vへの足跡 2回戦 14-0 茨城東 3回戦 11-1 土浦二 4回戦 2-0 下妻二 準々決勝 5-0 中央 準決勝 6-5 土浦湖北 決勝 3-2 霞ケ浦
<高校野球茨城大会:常総学院3-2霞ケ浦>◇7月24日◇決勝
常総学院・木内監督の77歳の体が孫ともいえる選手の手で胴上げされた。宙に舞うこと3度。5年ぶりに復帰した夏にいきなりの優勝。それも2試合連続のサヨナラで決めた。「サヨナラで勝つと思ってたんですよ」。木内監督は白い歯をむき出しにして笑った。
終わってみれば笑顔でも楽な試合ではなかった。同監督が「私はあきらめていました。子供たちの勝ちで私の負けです」と振り返ったのは、9回裏だった。1点を追うこの回一、三塁としながらも2死。9番宇津木真人遊撃手(3年)はカウント2-3と追い込まれていた。ここで起死回生の同点右前打が飛び出した。「あんなライナーは打ったことない」。本人も驚く一打でよみがえった。続く10回裏、1死満塁で川崎将太右翼手(3年)が右犠飛を打ち上げ決着をつけた。
負けない木内野球。その裏には巧みな操縦法があった。1点を追う7回の時点で「サヨナラで行こう。誰だっけ? お立ち台は」と平気でいってのけた。9回、7番打者のカウント0-1から代打に送った川崎には「最後は3年生じゃねえか」と声をかけた。リラックスさせると同時に、選手の力を把握した上で、大胆な指示を出し続けた。
5年ぶり復帰は5年ぶりの甲子園になった。「大阪は行きたくないですよ、暑いから」といいながら、選手の可能性にかける。取手二時代に石田文樹氏(15日に急死)を擁し全国制覇したチームを引き合いに出し「まだ50点のチームだが甲子園でぐんと強くなることがある」という。「1回戦を突破したらどうなるかわかりませんよ」とも付け加えた。77歳監督は晴れ舞台でも相手を悩ませそうだ。
[2008年7月25日 紙面から]
◆常総学院 1983年(昭58)に創立した私立校。男女共学で生徒数は1690人(女子751人)。野球部は創立と同時で部員は59人。06、07年ともに甲子園1回戦敗退。夏出場11回、03年優勝、87年準優勝。春出場6回、01年優勝、94年準優勝。主なOBに仁志敏久(横浜)金子誠(日本ハム)ら。所在地は茨城県土浦市中村西根1010。原田敏和校長。
茨城大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
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常総学院 (3年連続12度目) |
106校 | ダウンロード[PDF] |
常総学院 | 常総学院 |
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