滋賀

＜滋賀のランキング＞

　１位は３５ポイント（Ｐ）の北大津となった。過去５年１５勝という数字は近江、八幡商に続く３位だが、秋優勝、センバツ出場でポイントを増やした。２位は最多の１８勝を挙げた近江。５年のうち３回優勝と夏に強く、今春もＶ。昨夏の甲子園経験者も多く、北大津と２強を形成する。３位には秋、春準優勝の綾羽。草津市にある私立校で２強を脅かす存在となっている。４位は八幡商、守山北の公立校が並んだ。７位の滋賀学園は東近江市にある私立の中高一貫校。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）１６強（１）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　近江の右腕・小熊凌祐が全国的にもトップクラスの実力者。外角主体のピッチングは歯がゆいが１４０キロ台のストレートとキレ味鋭いスライダーは容易に連打されることを許さない。昨年夏の甲子園大会１回戦、松商学園戦は１回３分の２を投げて１安打、２三振の成績で全国デビュー。今夏はさらに爆発する予感がある。北大津の河合勇志、八日市南の田中崇博も好投手だ。ストレートに加え、河合は縦・横２種類のスライダー、田中は縦割れのスライダーに良さを秘め、打倒・近江に闘志を燃やす。彦根東の松島一哲が彼らに続く第３勢力だ。打者では北大津の４番・石川駿二塁手がピカ一。センバツの横浜戦では本塁打、二塁打でそれぞれ２打点を挙げる大活躍、王者を大差で破る立役者になった。ミートポイントを捕手寄りに置いて押し込んでいくバッティングは今夏も威力を発揮するだろう。（スポーツライター）