山口

＜山口ランキング＞

　春優勝の岩国とセンバツ出場の下関商が３１ポイント（Ｐ）でトップで並んだ。過去５年の勝利数では岩国が２１勝で他校を圧倒。甲子園にも３度出場しているが、今年は下関商、華陵がセンバツにアベック出場。甲子園でおなじみの宇部商も秋４強、春準優勝と元気が良く、ハイレベルな戦いとなりそうだ。１０位の高川学園は旧名多々良学園。１３位の防府商はかつて夏の甲子園準優勝の実績を持つ。

※ポイントの出し方＝過去５年間の夏の地方大会勝利数に、昨秋、今春の県大会の成績をポイント化して加える。秋春ともに優勝（１０）準優勝（８）４強（５）８強（２）で換算。なおセンバツ出場校には春の成績に関わらず一律１０ポイントを加えた。

＜小関順二の注目選手＞

　西京にプロも注目する２枚看板がいる。荒木将と田中皓士だ。ともに１４０キロ中盤に達する快速球を武器にする本格派右腕で、荒木は教科書に載せたいくらい合理的な投球フォームから伸びのあるストレートを低めに集める。宇部商には三上慎司と林裕行という屈指の三遊間がいるが、三上を有名にさせているのは投手としての部分。何といっても最速１４６キロを記録するストレートの威力は半端ではなく、三塁手としてのよさが顧みられていないのは残念だが、それも仕方がないと納得してしまうほど。センバツでストレートが１４０キロを記録したのが華陵の宇野賢士。慶応の強力打線を散発６安打、１失点に抑えた実力は半端ではなく、昨年秋の中国大会準決勝では八頭（鳥取）の好投手、平木からホームランを放つなど、野手としての才能も注目されている。（スポーツライター）