現地15日、MLBはマリナーズのロビンソン・カノ内野手が薬物協定に違反したとして80試合の出場停止処分を課したと発表した。利尿効果があり、薬物使用を隠すために使われるとする禁止薬物、フロセミドに陽性反応を示したというもの。

 カノは2005年にヤンキースでメジャーデビューを果たすとすぐに頭角を現し、翌年にはオールスターに初選出された。その後MLBを代表する二塁手として活躍を続け、14年に10年総額2億4000万ドルの大型契約でマリナーズに移籍している。これまで8回オールスターに選ばれ、シルバースラッガー賞5回、ゴールデングラブ賞2回という攻守に秀でた選手だ。今シーズンも打率2割8分7厘、24打点、4本塁打を記録していた。

 カノはMLB選手会を通じた声明で「ドミニカでライセンスを持った医者から治療のために処方された薬で、禁止薬物とは知らなかった。もっと注意すべきだった」と釈明している。また「15年以上にわたるわたり、プロフェッショナル・ベースボールでプレーすることは自分の人生で最高の栄誉と特権であり続けてきた。自分が愛するゲームのルールを破るようなことをしようと思ったことは決してなく、10年以上何十回もの薬物検査でパフォーマンス向上薬物に陽性反応になったことはない。それは決して使用しなかったからだ」とも述べている。

 一方スポーツ専門局ESPNは「選手は利尿剤の使用で自動的に出場停止にすることはない。出場停止はMLBが薬物をマスクするために使っていたことを証明できることを意味する。カノはシーズン前に陽性反応が出、上訴したが、上訴を取り下げた」と報じた。

 カノも「今日、MLBの出場停止処分を受け入れることを決断した。自分の人生で最も難しい決断だったが、最終的にこの物質を与えられたことに異議を唱えないことは正しい決断だ。家族、友人、ファン、チームメート、マリナーズに謝罪する」としている。

 マリナーズは「ロビンソンは過ちを犯した。何が起きたのかを我々に説明し、処分を受け入れた。ファンやチームメートらにも謝罪した。ロビンソンがこの試練に取り組む間、我々は彼をサポートする」との声明を出している。

 シーズンの約半分を欠場することでカノは年俸の約半分、1100万ドルを失うことになる模様だ。復帰は8月半ばの見込みで、07年以降毎年150試合以上出場していたが途絶えることになる。まったく残念な限りである。